詩の日めくり 二〇二〇年十三月一日─三十一日/田中宏輔
西院に引っ越して10年くらいになるけれど、引っ越し先を西院にしたのは、友だちが西院にいたからだけれど、15年来の付き合いのある友だちだったけれど、つまんないことで喧嘩して絶交した。ほんとにつまんないことで、その友だちがノンケの店で、かわいらしいおじさんの隣にすわって、ひざをさわったからなんだけれど、そのおじさんは、ぼくの知り合いだったから、そのときには友だちに何も言わなかったのだけれど、後日、ぼくがひとりで店に行ってたときに、このあいだ、あっちゃんの友だちにひざをさわられて気持ち悪かったと言ってきて、ぼくが友だちにメールで、ノンケの店でしちゃいけないよと書いたことに腹を立てて、絶交宣言されたのであった。ぼくはワケワカメだった。
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