神は悪魔であり、その逆も然り。/ホロウ・シカエルボク
うして間引かれるという決まりなのだ、それを決めたのは誰なのか、俺たちをその決まりによって動かしているのがどこの誰なのか、それは俺たちにもよくわかっていなかった、なぜなら、俺たちもそのことを直に命じられたわけではなかったからだ、それはテレパシーのような感じで脳味噌の中にぽんと沸いた、葉が開いたことで初めて気づくときのように、だからそれは初めから俺たちの脳裏に仕込まれていたのかもしれない、知るべき時が開くときなのだ、そう、それはともかく―やつらの肉ときたらまるで紙粘土のようだった、組織のほとんどがファーストフードとスナック菓子で出来ていた、硬いものを食って育っている人間がまるで居なかった、硬いものを噛
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