返礼するな/花形新次
 
きみは心が弱いから
そんなウンコみたいな自称詩に
イイねを入れてしまうんだよ
奴らは
イイねを入れたら
お返ししないではいられない
きみの弱い心につけこんで来る
とっても悪い人間なんだ
確かにきみは一人の友達もいない
何の才能もない
両親からも社会からも
見捨てられた悲惨なゴミくずかも知れない
でも、ここで踏ん張らないで
奴らの仲間入りをしてしまったら
ゴミくず以下の
55才ハゲおっさんの路地裏の
吐瀉物になってしまうんだ
そんな存在に自分を貶めてどうするんだ

ああそうさ、何回でも言うよ
きみに希望なんかないよ
あるわけない、ゼロだ、ナッシング!
だけど奴らのようにならないことで
一筋の、本当に一筋の、う〜んと細い
希望の光が射し込んで来るかもしれない

騙されたと思って僕を信じるんだ
55才ハゲおっさんの路地裏の
吐瀉物になるぐらいならさ

もう手遅れかも知れないけれど




戻る   Point(0)