夏空(改訂)/
ひだかたけし
宙空の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く
夏の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
踊り廻るよ、廻り躍る
死の標的を撃ち抜いて
生の覚醒に眩めいて
タマシイ、肉厚の幅を持つ
涼やかな微風の絶えず吹く
この白い部屋に独り在り
奇妙奇天烈な光の輪
逆算しながら待っている
遡りながら見つめている
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