手紙/武下愛
 
みに満ちている。あなたにしか気付けない事があるわ。わたしは全ての為に言葉を惜しみたくないの。その中にあなたが居る事を忘れないでください。

命のカタチについて考えるあなたはただただ、悲しみばかりを背負ってしまっているように見えているけれど、命の重みについて考えるならそれなりに苦労をするわ。命に差は無い。そこに頂点を設けてしまっているだけ。ただのルールでしかない記号に惑わされずにいてほしい。もしも言葉が届くなら、あなたに伝えたい言葉があるの。託すバトンの数だけ、世界は明るくなって行くって、信じれないかもしれないけれど。循環はいずれ訪れる終わりまでの中で、永遠を迎えられない事を知りながら進んでいく
[次のページ]
戻る   Point(0)