手紙/武下愛
公として生きているのです。認識の甘さを知ってください。私達は誰もが主人公である時点で、少しでも寛容な目を。向けてほしいのです。独りぼっちだからこそ分かる事もあるわ。あなたの世界が開かなければ始まらない事ではあるわ。滞った水は腐る事を知ってください。傷をそのままにすれば壊死すること知ってください。こういう事を言っている時、私は大体泣いています。心配なのです。あなたのことが。
自分に自信が持てないのを見ていておもうのは、あなたが何時までも貪欲でいること。目標という形を持ったとしても、いずれ分かるわ。欲に満ちた世界でしか、目標が成り立たない事が。その先にある幸せという形に満足できない、欲張りさが出
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