手紙/武下愛
。これは危険管理ができる人間にしか分からない感覚。怖いし危ないでしょう?あなたは何時も。自分の命一つでって繰り返してますね。待ってください。あなたはもう一人で抱え込まなくて大丈夫なんだよ。一つで解決できないなら、私の言葉はあなたの為にあるという事を、少しだけ理解してほしいです。あなたが声を震わせた日悲しみに染まって、呼吸が乱れていた時。私はどれほどの言葉をかけるでもなく。ただただ胸の痛みに目をつぶり。そっと見守っていました。私は心底似ていると思ったのでした。昔の危なっかしい自分を見ているかのようでした。自分が思うよりもずっと子供で良いのに。経験ばかりが育って。結果的に甘え方が分からなくって。未だに
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