手紙/武下愛
 
宜しくお願い、致します。

あなたが向かう所は、誰かを守る為に向かうのだとおもっています。独りで抱え込み過ぎては、吐き出せなくなる時には、頼ってくれる事がとても嬉しいです。結局は望む事が誰かのしあわせであることが、あなたの支えになっていることが、心から嬉しいのです。不思議ですね。違う道で同じ事をしているので、不思議と言葉が流れるように出るんです。嘘の言葉は何時も考えてしまって、言葉が詰まってしまうのに。言葉にすることがカタチとして残るのは、他でもない。誰かのおかげなのだとおもっています。あなたのミチはいばらです。私は違う意味で、いばらのみちを進んでいます。お互いの求める形が同じであるのは、変わ
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