手紙/武下愛
じゃないあなたを。憎しむ気持ちがありますが。あなたがもしも。脳が溶けていなければ、私にこの世界を愛してほしいとおもっているとおもってしまうのです。あなたの分まで世界を大事にして生きて行こうとしている事、重荷ではない事を知ってほしいです。誰よりも優しくて誰よりも強く。不器用ながら与えてくれた愛情は、語り継がれています。なのにあなたはわたしと同じで、未だに自分の持てるものを分け与えますね。私はそんなあなたに甘えたくないんです。私は甘え方を知らないんじゃなくて。甘える事が怖いんです。誰かに甘えてしまう事がとても怖いんです。何時か誰かが潰れてしまうような甘え方を知らなくて良いって思ってしまう、私を分かって
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