手紙/武下愛
 
あなたは何時も背伸びばかりして、足を吊らせては、また無理しちゃったなって思ってるけど、あなたはそうやって少しずつ持てる荷物の量を増やしているの。だから少しずつ歩いて行けば良いの。だけど気付いてほしいの。私は何時も見送る側で、通り過ぎて行くあなたを見ているわ。その中でおもうのはたまには荷物を降ろして、立ち止まって見てほしいの。すこしだけ周りを見てほしいの。その時に見えた風景を教えてほしい。私は何時も見送って見えない景色に悲しさを覚えてしまうのでした。我が儘を言ってごめんね?でもあなたの事を大事におもっています。

あなたは何時も他人の事ばかり気にしているわね?私も実は同じなの。でも私はあなたが誰
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