てがみ/武下愛
つせかいがきらいなあなたへ。ほんとうにひつようなことなんてほんとうはごくわずかだったころから、だいぶこのせかいはかわってきているけれど、まだまだせかいはかなしみにみちている。あなたにしかきづけないことがあるわ。わたしはすべてのためにことばをおしみたくないの。そのなかにあなたがいることをわすれないでください。
いのちのかたちについてかんがえるあなたはただただ、かなしみばかりをせおってしまっているようにみえているけれど、いのちのおもみについてかんがえるならそれなりにくろうをするわ。いのちにさはない。そこにちょうてんをもうけてしまっているだけ。ただのるーるでしかないきごうにまどわされずにいてほしい
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