てがみ/武下愛
ができるにんげんにしかわからないかんかく。こわいしあぶないでしょう?あなたはいつも。じぶんのいのちひとつでってくりかえしてますね。まってください。あなたはもうひとりでかかえこまなくてだいじょうぶなんだよ。ひとつでかいけつできないなら、わたしのことばはあなたのためにあるということを、すこしだけりかいしてほしいです。あなたがこえをふるわせたひかなしみにそまって、こきゅうがみだれていたとき。わたしはどれほどのことばをかけるでもなく。ただただむねのいたみにめをつぶり。そっとみまもっていました。わたしはしんそこにているとおもったのでした。むかしのあぶなっかしいじぶんをみているかのようでした。じぶんがおもうよ
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