てがみ/武下愛
たしがもしも、もっとしっかりできていれば。もっとはやくにびょういんにつれていけていれば。あなたのふたんがへっていたかもしれないということが、いつもあたまのなかをしめるんです。あなたがするこということはほかのひとにとってはいじょうであっても、わたしにとってはかけがえのないあなたで、あなたのいちぶがわたしをけいせいしたことは、ほんとうにいきていて、あなたがいいひとであることを、わたしがつたえられていられたらいいなっておもっていきています。あなたはわたしがおさなくて、しぬということをわからないときに、しのうといいましたね。そのときわたしはわけがわからず、わらったことをおもいだしています。そのときのあなた
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