パンフレット/末下りょう
 
トを許可なく自分のものにしていて、こりゃすごいと思ったものはビニールに入れたりしてコレクターの真似事をしている。一時期は映画パンフレット専門店で欲しいものがあれば購入していたけれどキリがないのでやめている。
上映前の座席でパラパラとパンフレットを眺めながら気分を高め、細かい説明文は後回しにして雰囲気だけを掴む感じで写真を見たり太字の煽りコピーだけに目を通す。
結局本編そのものが残念なものでもパンフレットは分け隔てなく保管する。残念な映画のパンフレットだからこそ愛着が湧いたりもする。本編観賞後はパンフレットに掲載されているライターや評論家のコラム、関係者のインタビューなどを読み、よくこんなつまら
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