月の影に咲く花/武下愛
と思えたら、死にたいとは思えなくなるでしょう。
零の愛しみの影には、失ったことから得たパースを元に組み上げられた世界があります。それは僕にとっての光です。
一の涙には共感の力があります。それは僕にとっての力です。
二の微笑には何時もおまじないが込められています。それは僕にとってのびびでばびでぶー。魔法です。
三の伏し目には黙祷の意味が込められています。それは僕にとっての怒りでした。
四の見上げる世界ではヒビが入って割れそうで割れない事が、正しさです。意味が分かる頃には、やさしさが与えられるのではなく、与える事だと知ります。
五では見下ろしていきます。撫でる風は過
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