詩の日めくり 二〇二〇年十一月一日−三十一日/田中宏輔
れたもの。オールディスらしさにあふれていた。
17作目は、ロバート・D・チアージの「感応精神病と関連のある極度の電解失調の特異なる一症例」一夫人の死の症例。夫人は感応能力を持っていた。夫の被害妄想と、家の崩壊という災難に見舞われて死亡した。
二〇二〇年十一月三十一日 「円環の廃墟」
18作目は、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの「円環の廃墟」夢見るひとも、だれかほかのひとの夢であったという話。夢見ることで、ひとを創造したと思っていた人物も、またほかの人間によって夢見てつくられたものであるというもの。
19作目は、ジェラルド・カーシュの「遠からぬところ」戦争ものだ。敵か
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