柘榴(推敲予定)/
武下愛
丸く円く収めるつもりが
内側から裂けるように
咲いていく
心の傷を糧にして
終う言葉は種になる
種は何時か芽吹き
誰かの支えになっていくと知っても尚張り裂け続けた
結果は何処にもなく
はむ鳥だけが正しく
命の形を祈りに変えて
飛び立つ力がそこにあるのだと
命の形を知らない子供へ
繋いでって
何時までも
張り裂けていく
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