手紙6/武下愛
あなたはことばにまどわされてしまいますね。ひとのあくいしかかんじないという。じゅんかんからときはなたれますように。ことばにはおもみがありますね。じじつとはちがうことばをいえば、そのことばはかならずかえってきます。だからこそだいじにことばをあつかうあなたを、わたしはみつめているのでした。いまではもうとおいところまでいってしまったようにかんじます。ことばはどうしてもおもうようにあつかえないこともありますが。げんかいをもうけずにいどみつづける、あなたのすがたをいつもみまもってます。ときどきふあんなことを、ちがったさいんでだす、あなたにいつもきづけるわたしであれるように、いたいとおもいます。すくなからずの
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