手紙4/武下愛
あなたにとってわたしはとてもめざわりだったんですね。さることをえらんだのはただしかったとおもっています。あなたにさしたことばがひびかないのは、あなたはしゅたいがじぶんで、わたしはしゅたいがあいてであることだからこそ、おもったのでした。かなしくてないてしまったのでした。かなしいじゃない?じぶんだけがしゅやくだっていうのはとてもかなしいじゃない?そこにだれもいられないのだから、ずっとひとりでいるのはしょうがないのかもしれない。すなおにいってくれたらいいのに、わたしのそんざいばかりきにして、なにもできないのなら、わたしはさることと、あなたにちかよらないことにしたのでした。わたしがきにしてしまうぶんだけ、
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