綺羅星剪む/あらい
 

石ころの臭いは

骨に滲みて脂を指す、
懐かしい帯がぱたぱたと、
巡ってひとつひとつが心臓と灯ります

誰かが、
(小さな時計と壊れた少年の秋は)
拾われたのだ。
すぐ側で生っている蕾に癒やしの拍手銃を
準備なしに叩枯れていくのに。
死傷者は、山川を超え、駅のホームで冬眠した

(とらえどころがない叫びを。 
    シャープペンシルで 
      抱合の歌と趨り、)

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