綺羅星剪む/あらい
天使の梯子を知ってるか
酷熱の花束は ゆっくり目を閉じる
正面のシャツからは ぽろりと泡立ち雲へ成る
ペーパーナイフは知っている、魔法のブレスレットは
琥珀の液体を濃くする司会者のよう返却された
廊下色のホットパンツの美しい惑星が
摘ままれた誕生日 天井を駆ける
『収まる今日も空き巣狙いの硝子玉と『獲物として動く』
満腹を過ぎたあたり泥の中にいる
笛の音とカバンの中身は癇癪を起こした廃城、
あまねく猫みたいに
重い扉、
誰かの日記に描かれた深夜の会議室から
義眼を失くした手鳩がストライキを起こしている
噂話の通り抜き取られた
欠陥を伝って
石
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