自我/ひだかたけし
 
哀しみの大地は驟雨に濡れ
ぽっかり空いた穴を癒して

いずれすべてが終わり
いずれすべてが始まり
刻まれる時に僕ら抗えないなら

ただ奥まり静かに見守っている

時が僕らを変えていくのを
時が僕らを追い越していくのを

哀しみの大地は驟雨に濡れ
ぽっかり空いた穴を癒して
やがて宇宙へ還っていく






戻る   Point(3)