手紙3/武下愛
ていることにたいして、おたがいがむごんのときがありましたね。そのままねむってしまったことがなんどもありましたね。ちちおやのことをどうしてもゆるしてはいけないとおもっています。くるしむけっかしかたたきださなかったちちおやをゆるしたら、はんざいがただのばなしにされてしまうよのなかとしてにんしきされてしまうことになりかねないので、わたしはいまだにちちをゆるせません。ゆるしてはいけないとおもっています。かなしいです。わたしはあなたがいきにくいこのせかいをみていると、かなしいんです。こんなせかいはほろんでしまえとおもったことがなんどもあります。でも、あなたがわたしにだけみせるかおだけは。こころからおもうんで
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