手紙1/武下愛
つたえたいことばはないですか?いのちはみじかいあいだにたくさんうしなってしまうことがぜんていにあって、えることもあって、あなたのほんとうのこえをみうしなわずにいてほしいのです。わたしははなしをするのがとてもすきで、あなたのことをしれることがとてもうれしくて、はなしをしてくれたときに、ことばいじょうにつたえるものがてきしたことを、わたしはできずにいます。だからつたえたいのです。あなたはことばすくないはなのようだけど、そのうちにとげもどくもおぼえていくのだとおもうわ。わるいことばではなくきょりかんをおしえることばをもてますように。
さってしまったあなたへのべられることがどれだけあるのでしょうか。
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