砌/あらい
 
感に酔い痴れる

見窄らしいナニーの夢、
フラクタルの暗号が思い出せない
実証された吸い殻と、
破損した蝶番の先の扉の前にあって

水圧に押しつぶされたヴェルヴェットの胸の内に、
月日輝くこの地にも、紙ヒコーキの恋文に興じる
そこら中のホログラムから「こんにちわ」と
額ずく雨も易しく拝する。
乞食といえ富豪といえ正しく廻り巡るという

洗いざらいな、空の元はこんなにも
恥じらいを忘れた、蝶や花が繁栄していく
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