手紙(推敲予定)/武下愛
 
てほしい。もしもことばがとどくなら、あなたにつたえたいことばがあるの。たくすばとんのかずだけ、せかいはあかるくなっていくって、しんじれないかもしれないけれど。じゅんかんはいずれおとずれるおわりまでのなかで、えいえんをむかえられないことをしりながらすすんでいく。そこにはつながれてきたばとんがかたちとしてだけではなく、たしかにあるのよ。あなたにであえたことがそのしょうこだもの。

こえもだせずにいるあなたをみているとおもうのはいつのまにか、そのままこえをわすれてしまわないか、きにしてしまうのでした。いつかいつかでかさねたひびに、いつのまにかが、くわわるまえに、すぎさってしまうひびがおわるまえにつた
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