詩の日めくり 二〇二〇年八月一日─三十一日/田中宏輔
二〇二〇年八月一日 「リハーサル」
ホラー・アンソロジー『999 狂犬の夏』の4つ目は、トマス・F・モンテルオーニの「リハーサル」舞台で起こる怪異談。といっても、芝居がはけてから起こる出来事を扱っている。父親に愛されなかった劇場の掃除係兼警備員の主人公が架空の舞台で芝居のような感じで亡くなった父親と話をする。さいごには和解するというもの。
二〇二〇年八月二日 「闇」
あしたは高木神経科医院に。処方箋をもらいに。
5つ目は、デニス・L・マッカーナンの「闇」財産を継いだ男が邸の闇のなかになにものかがいると思って怯え、死ぬ話だが、さいごのオチで、話が循環するもので
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