アクロスティックで。/月夜野螢
雨のあとが アスファルトに溶け込むように
涙もいつのまにか乾いてしまって
たった1人でいることさえ 恐くもなくなった
喉がやけつくような痛みも
時が経って どこかあやふやな記憶にかわった
何を守ろうとして 何を間違えたのか 今もわからないまま
理想論はいつも まるで答えを知ってるみたいに自信過剰だから
逃げだした言い訳を ずっと ずっと 考えていた
いつのまにか あなたと過ごした時間から はるか遠ざかって
たくさんの 他の記憶や 日常に埋もれそうになっていても
かなしいという ありふれた気持ちを
綴っていると 確信できる 変らない想いもある
ただ あなたが隣にいるだけで 世界の意味が違ってた
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