囚われのエインスベル(二)(三)/朧月夜
 
る。
人間たちの社会にも、ある程度は溶け込んでいる。

それだからこそ、エインスベルとの面会も許されるのだ。
しかし、クールラントはオークの国、レ・スペラスと戦う立場。
決して、エイミノアの身は楽観視してはいられなかったであろう。





    囚われのエインスベル(三)


「そうか、そなたの身に頼るしかないな。
 アースランテは必ず再び力をつけてくる。
 そうなれば、次のライランテ戦争が起こるのは確実だ。
 わたしに、その時の居場所はあるのだろうか……」

「エインスベル様、あなたの力は強力です。
 ハッジズ・ア・ラ・ガランデが何を望もうと、
 マ
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