昼下がりの/末下りょう
てらてらとスピン たゆたう 世界文学
うそみたい
ほそながいうでをもてあます JK のめくるめく るページ
前下がりのショートボブをかた耳にかけては(かけ (かけては
はらり
棘のように透き通る単離した屈折をダルそうに弄する
昼下がりの
饒舌の
複数の
翻訳の反乱の
果てに醒める活字たちは
JK の新鮮な瞳の影をかき集めて火を熾し
JK の照らされた貌にかかる火の粉と戯れ ながく美しい睫毛を焦がしてもなお 輪になり踊る風が吹き 雲はちぎれ 物語の破片が倍音の繁殖を促進させて 美しい星々の座礁を憂い 偏愛と凡庸
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