女の一生/atsuchan69
った。
夜遅く、アパートへ帰ると近所の友人の家へ電話をした。友達は、「あ、遅かったのね。もう眠っているわ。大丈夫よ。こんな時間なんで明日迎えに来て」そう言った。
「もう止そう、こんな関係」
「どうして?」
「君が部長の女だったって、知らなかったんだ」
「ちがう、今は違うわ」
「でも部長の影を君はずっと引きずっているじゃないか」
噂が、怪物のようになって職場の至る場所で暴れていた。
女給を始めたのは、それから間もなくだった。場末の小さなスナックが彼女の新しい居場所となった。からだ商売というものを、骨の髄まで身に染みて覚えた。はじめは〇〇ちゃんだったが、いつからかオバち
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