詩人というそのおもさ/アラガイs
 

低気圧を駆け抜けていくオレンジ色の光
曇り顔が灰色から墨色に変わるそれは
、壺を仕留めたせいだろう
きっかけはちょっとした背中の痛み
割れそうな傷口を絹糸で塞いだ モーメント
抗うには遅すぎた蜃気楼ノ
欲望に、顔を出す永久凍土が
             塩素系
冷たく カルキ
  そこ歴史は嘘をつくことになり
    嘘は言葉を二色に混ぜ合わせ
 きみの乳液よ 骨髄は執念に浮かび溶け出した

季節は順風かそれともここ
明日ならばもう少し耐えられるのか 重力から
、筆を手に折り考えてみるその軽さ
文字にされる罪人の戯れ   
             化身と読まれる意
ゲンザイ形の杞憂 稀有な味だね  駄目だ
           詩人たちよ






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