アタッチメントを取り付けた/番田 
 
体は床からは減ったような気が僕は確かにさせられたのだが、それは、良く聞かないとわからない程度の共振であり、僕の感覚の中に確かにあったその共振は、僕の前から気にさせられていた音自体だったと気づかされたのだった。そこは二重床だったので振動としての共振はきっとさらに激しく響きわたっていたのかもしれない。この部屋は、部屋としては少し体重をかけると微かにきしむほどの少しだけ不安定な床だった。僕はそこまで年月の経過した部屋ではなかったのだが、堅牢な耐久性という点から見ると直床であるほうが、床としては上なのだろうというふうに部屋の中で時々思っているのである。

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