リアリストアリスの天国の肖像 その断面から/
ただのみきや
の一斉射撃
虚空が満たされることはなく地ではたわわな言葉たち
絞めつけたり 巻きついたり
魂のくびれを責め苛むひとつの性癖としての透明な鐘
両手を広げた少女が回転椅子に乗って坂を下ってゆく
景色の傷痕を捲って他者として歩き出した
手肢の生えた心臓がつい立ち寄った匂いの花束
さわられたい狂気の破片たち
《2022年5月8日》
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