疎疎し饑い/あらい
検死官は干潟を藪の中を、非常口から井の中の蛙まで
愚者は黒い推敲を住職と読んで
平行線のクジラをのどぼとけさまに埋め込めたと言い張る
治癒することのない常夏は尻軽なモグラ触角を囃し
街宣車に蝋人形を、新聞の一面に置き
廊下に並べた植物を聖廟に建て増しただけの
「照会文に噂とした、いもむしめ。」
隠している純絹 くちさきに白白、チを沸かせるほど
大工仕事みたいな力作の緩みを 坂手に叩きだす現状を
撓んだ雑用を削るばかりの黒焼きの盤面画だが
まっさらな請求書。立ちはだかる白い女として。
<『うとうと‐しく』空腹である。>
帳に毒を飲ませ月光を受ける
明確になるほ
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