Narcissus/あらい
出来損ないの盃に移し出すは何故か蝕み、几帳面で無抵抗な横文字の
澄み切った稜線が紅葉する。スターライトの残滓と垂涎を引き起こし
咲いて実を結ぶ、瑠璃眦の庭園に囚われながら
はしためにも明度、支度現場は戦場であり
純文学を脱臼させ粗さがしの真鍮を躑躅に変え
夏のような照り返しがまた洪水のように襲ってくるのだろう
こちら、重力はあちら側から屈折した気配だけを、
右から左にただひたすら流しては隠し立てる 黄金比と
組み敷いたのかもしれないが、
青少年の手の内にはきっと茨姿の刺青が伝い、甘えのような
夜の海に?み合わせたのだと知らしめるように
ルミナスの薄幸楽器を地下
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