詩の日めくり 二〇二〇年四月一日─三十一日/田中宏輔
、再読ではどうだかな。『天空の劫火』の続篇である。カヴァーの絵は、『天空の劫火』に引き続き、加藤直之さんが描いたものだけれど、あまり加藤直之さんぽくない無機質的な感じがするものだ。
二〇二〇年四月二十二日 「自由」
@may_kimiko_k 最終連 自由と ではないのですね。ぼくの記憶では 自由と でした。記憶って、あまりたよりにならないものなんですね。
@may_kimiko_k ぼくの持っている田中淳一訳では、最後の二連は
そして ただ一語の力によって
ぼくはふたたび人生をはじめる
ぼくは生れた きみを知るために
きみを名づけるために
自由と。
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