かつてのうちに はなをくさらす みは/あらい
 
かつてのうちに はなをくさらす みは
     たがえたよるに、ひとしく かぞえる
  どなたさまも 草る程 ありうるように   
        ゆらめきだす、洒落た環状を巡る。
     仔猫もない アスファルトが塗(まみ)えると
            ばらばらな夢をみた、白線の内側に或る
わたしとおかれたか どうか
   かすめとられたが どうか
     ゆうけいは へいたんに、
                幽径はそのものでしかなかった
                ただ彼方が迎え入れるところに
                今が供えられるだけ、私として。

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