営業車の昼下がり/番田 
 

春先の冷たい駐車場の中で一人
僕は缶コーヒーを手に自販機から戻ってくるのだ
ドアを閉めて口にする 缶コーヒーを手に そして
聞いている 同じ ラジオからのCMを
友達は今でも大学に通っていたけれど 僕は
会社に朝から出社させられていた
よく 昼時は寝ていた彼に 電話をして
いつも 起こして 少し話をしていたものだった


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