休日の過ごし方 昼編/
夏川ゆう
あなたに逢いたい
それぞれに予定が入り逢えない
ぽっかり空いてしまった休日
桜の時期は終わり初夏に切り替わる
もし冬だったら寂しさが倍になりそう
あなたに借りた恋愛小説
書かれてある内容が
私たちの恋愛に似ている気がした
逢えない時間は長く重く感じる
夜も逢えないらしく募る寂しさ
葉桜が風で揺れる音が聞こえてくる
行きたいところがある
一人で行ってもつまらない
午後の陽射しが眩しい
退屈な休日になった
時間は経たない
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