終わりのない夜に/ひだかたけし
 


網戸越し、夜風
ひんやり肌を撫で
奥まる意識、懐かしい
終わりのない夜の訪れ

底知れぬ謎を投げ掛けて
今日という日が去っていく
無限の歳月を追い越して
また未知から明日が到来し

網戸越し、夜風
ひんやり肌を撫で
奥まる意識、懐かしい
終わりのない夜の訪れ

まだ来ぬ明日を先取りし
今日の空白に寛いで
不安を抹消する私は        
目覚めて目覚めぬ夢を見る
神の夢見を生きている








戻る   Point(2)