終わりのない夜に/
ひだかたけし
網戸越し、夜風
ひんやり肌を撫で
奥まる意識、懐かしい
終わりのない夜の訪れ
底知れぬ謎を投げ掛けて
今日という日が去っていく
無限の歳月を追い越して
また未知から明日が到来し
網戸越し、夜風
ひんやり肌を撫で
奥まる意識、懐かしい
終わりのない夜の訪れ
まだ来ぬ明日を先取りし
今日の空白に寛いで
不安を抹消する私は
目覚めて目覚めぬ夢を見る
神の夢見を生きている
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