けっきょくは《恋棄て》られなかったやつのうた/秋葉竹
けど告白(こく)れんかった、ともだち
あおはるの、恋に右往左往した、
『世界』のことさえ、可憐な飛沫さ。
倒れ込み。舗道に冷たいキスされて
このまま氷雨に溺れて死にたい。
逃げる猫。すり寄ってきて、くれる猫。
あたしの心をもてあそぶ猫。
終了の、ベルは聴こえ、ないふりで
あきらめ悪く、あがいてみる恋。
ちょっとだけ。いい?恋て打算なの?
ただ好きなだけッ!だけじゃ、損なの?
損てなに、得てなんだよ、なんなんよ?
恋の盲目、舐めると、危険よ?
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