何かを忘れても/
こしごえ
葉を
通りすぎる光る風を
思う。
何かを
忘れていても
涙越しの宙の月を
歌うのは何か
こころの闇に耳を澄まして
生と 死を
生と死を思えば、私というやつは
絶望を失う。そして私の
一生背負うこころの傷を
光る風はやさしくなぜる
何かを忘れても
今は無くならない。
あなたと
私の
今はさまざまな今と
つながっている
何かを
忘れていても
何かを忘れても
つながっている
今を 味わう
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