アジェスの森の戦い(七)/朧月夜
一方のアースランテでも、ワイバーンたちが無双の活躍していた。
ワイバーンの背丈は一マルテほど。つまり、人の倍ほどの高さがある。
ワイバーンたちは、高速で飛来して兵士たちの喉元を引き裂く、
鎧ごと兵士たちをつぶす、兵士たちを高空まで運んで突き落とす、
といった戦い方をした。その犠牲者の数は、やはり数百。
何しろ、アースランテが召喚したワイバーンは数が多かったのである。
そのうちの半数がドラゴンへの対処をし、
残りの半数がラゴスの歩兵たちを攻撃していた。
転機が訪れたのは、アイソニアの騎士らがアジェスの森に到着した時だ。
その軍団には、高位魔導士であるヨッホ・ガルデスが所属していた。
彼は、ラゴスのドラゴンへの対応をまず要請された。
「かしこまりました」ヨッホ・ガルデスは答える。
ヨッホ・ガルデスは、バデル・クーで闇の結界を作り出した。
そして、闇の精霊の加護をまとわせた兵たちを、そのなかに突入させた。
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