懺悔の小部屋/秋葉竹
 

(教会のまえで佇みうたう歌)


寂しいから、
満月の夜、吠えてみる
このバカヤローとじぶんに向かって

懺悔って
なんだか値打ちがあるみたい
その小部屋では罪さえ消える

晩餐に
落ちる千余(せんよ)のひかりの粒
血の色をしたワインをすする

まっすぐな
乙女の祈りは薔薇の棘
消えない傷が心に灼きつく

からまって
もつれた愛がほどけない
君をそのまま大好きって言う

この扉
いつか優しく開かれて
許してくれるかこんな悪でも










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