毒のつもり/
竜門勇気
茶苦茶になるなんて!
便器に残った清浄な水に
ゆっくりと汚染が進む
真っ赤な誤解と嘘は
少したって大きな音をたてる
歴史の教科書でつくった
紙ヒコーキがどこまでいって
どこで落ちるのか
いつだったか賭けしてたっけ
あれもいつか
歴史の1ページになる
”二人のニンゲンが
始まりだったんだ実は”
毒のつもりで擬態してる
柔らかな芋虫が食う
匂い立つ季節が不可能な葉っぱが
壊れた機械みたいで
腹が減って仕方がない
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