Une Correspondance/ホロウ・シカエルボク
かい、イマジネーションに逃げ込んでいる、相変わらず、引っかかれたみたいな赤みが腕に残っている…忌々しい…時々はすべての触角を忌々しく感じる、何が本当で何が嘘なのかわからなくなる、運命がこちらを指さして笑っている気がするんだ、俺は指先に集中する、感情の中に溶け込んでこの不愉快をやり過ごすしかない、まるで鬼ごっこでもしている気分になる、追いつかれたらガチで地獄往きかもしれないぜ、だけど、そう…俺は自分がまだ生きている理由について考える、そこにはまだ面白いことが隠れてる、まだ知るべきことが残されている、やりかけていることがある…人生に理由があるかどうか、俺、それが人を生かす最大のものなんじゃないかって気がずっとしてるんだよな…。
戻る 編 削 Point(0)