薄氷に産声を添え、ひたむきに笊で酌む/あらい
 

開いた窓と成りあがりに、
気怠さと鈍い失恋を塗りつぶした、

無理心中、
ですよね。

怪しげな暁光が抜け落ちた棒読みを照らし、諭すように言葉を贈る
ウオータークラウン真ん中ドロップ。無にするような問わず語りばかり

可能性ひとつもすりぬける  
  <戯れにも諦めもと点いたり消えたり
  >遊び心と諦観もオンオフを繰り返し

晴れやかないま、ランプのような年輪を重ねる
ふるい聖堂に纏わりつく惨めな我らが身寄りのそのあとに

ワレモノ注意のタグが、その場のストリートスナップに再起動し
行き場を失ったカメレオンを印象づけるだけの恐ろしい陰部の
難民の泥除けから、露出したつらはやはり美しいのだろうが

さて、きらめく水面に落ちた花弁が、
正当化された若い死の目薬に似て、
麗しく淀んだ地面を掘り起こし生を繋ぐ、
空模様ばかりのもぬけの殻のような引き出物とは、
ただただ瑠璃色の頁がワンシーンとしてあるだけ。
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