ひとつの光のように(光に愛された夢を抱いて)/秋葉竹
 



ぬくもり、棄てて、傷つき
消えゆく、生活に、怯える

唇、かみしめて、涙、こらえる、
過去、忘れようとする
無かったものにしたい、想い


愛が、その時、立ち止まってくれた。
僕の、うっすらと、汚れた、魂を
なんとか、なだめ、すかして
転がそうと、してくれた
そのうち、諦めて、しまう、
のだろうと、空を見上げて
ヘッタクソな口笛、吹いてたら、

愛が、いつのまでも、僕をみていてくれた。

なぜ、哀しげな、ひとつの光は、
だれとも、目も、合わせずに

その、行く先を
未踏未開の、異界の海へと
決めて、いるのだろう

やさしい、夜の、雨よ、降れ。

あおの、海に、降りしきれ。

夢の、傷の、ような、私の
愛に、憧れる、瞳孔を、
切って?

切り取って

この目、奪って。









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