柔らかな非情/atsuchan69
殺戮し、
燃え残った廃墟の街をゆく、
風が死んで、
血溜まりのある道に、
柔らかな非情の陽が射して、
子らが走り抜ける路地をさ迷い、
幾度か女を犯し、
鉄錆の味を舐めながら、
突撃銃を抱え、
新しい地獄へとつづく、
深く果てのない淵を覗いては、
また一歩、
前進し、
自由という名の、
赤黒い薔薇の花を想いつつ、
また一歩、
前進し、
殺戮し、
死、
燃え残った廃墟の街をゆく、
ただ、
泣き叫ぶ老婆を黙らせるために、
引き金を引き、
ありふれた無惨な日々が、
今、
ここに、
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